茶道の水差しとは?役割・種類・選び方と基本の扱い方ガイド

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茶道を始めたばかりの皆さん、茶室に足を踏み入れたものの、「え、道具が多くない?」「なんだか強そうな壺がある…」と、ちょっぴり気後れしていませんか?

ご安心ください!今回は、数ある茶道具の中でもひときわ存在感を放つ「水差し(みずさし)」について、茶道初心者の方にも分かりやすく、徹底解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたも水差しの基本をマスターし、お稽古がもっと楽しくなること間違いなしです!

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目次

茶道の水差しとは?初心者でもわかる基本の「き」

茶室でお点前(てまえ)をする人の近くに、どっしりと構える美しい器。それが水差しです。

単なる水入れと侮ってはいけません。

水差しは、茶道の世界において非常に重要な役割を担う、いわば「茶席の司令塔」とも言える存在なのです。

水差しは茶席の景色を作る大切な道具

水差しは、ただ水をストックしておくだけの道具ではありません。

その佇まい、素材、形で茶室全体の雰囲気、つまり「景色」を大きく左右します。

亭主(お茶会を主催する人)は、季節やその日のお茶会のテーマに合わせて、最高の水差しを選びます。

季節に応じた表現の仕方
  • 夏: 涼しげなガラス製や、口の広い「平水指」で涼を演出
  • 冬: 温かみのある土ものの陶器で、ぬくもりを表現
日本茶アドバイザーパトラッシュ♂

お客様は、その水差しを見て「今日のテーマは涼やかさかな?」などと亭主の心遣いを読み解くのも、茶道の大きな楽しみの一つなのです。

水差しの役割:釜への水の補給と器物の清め

では、水差しの具体的な仕事内容を見てみましょう。その役割は大きく分けて2つです。

水差しの役割
  1. 釜への水の補給(補水):お湯を沸かす「釜」のお湯が減ってきた際に、柄杓(ひしゃく)で水を汲んで足します。茶席のスムーズな進行を支える給水係です。
  2. 茶碗や茶筅を清める:お茶を点てる前に、茶碗や茶筅(ちゃせん)を清めるためのお水も、この水差しから供給されます。

このように、水差しは常に清らかな水を湛え、お茶会全体を陰で支える重要なポジションを担っています。

【素材・形で選ぶ】代表的な水差しの種類

「水差し」と一口に言っても、その種類は実にさまざま。

素材や形によって雰囲気も扱い方も変わります。ここでは代表的な種類を、それぞれの特徴とともにご紹介します。

材質による違い

まずは、どんな材料でできているか。材質の違いを知ることで、水差し選びがもっと楽しくなります。

材質特徴おすすめの季節・場面
陶器土のぬくもりがあり、素朴で温かい風合い。備前焼、信楽焼など産地によって個性が豊か。通年、特に秋冬
磁器つるりとした滑らかな肌と、鮮やかな絵付けが魅力。透明感があり涼しげな印象。通年、特に夏
木製軽くて扱いやすい。杉や檜の「曲物」は清々しい香り、漆を塗った「漆器」は格調高い光沢が特徴。侘びた雰囲気の茶会、お祝いの席など

陶器(唐物・和物)

陶器の特徴
  • 唐物(からもの):中国から伝わった、歴史と格調を感じさせる水差し。茶道の世界では特に珍重されます。
  • 和物(わもの):日本国内で作られたもの。産地ごとの土の味わいや釉薬(ゆうやく)の表情が楽しめます。

磁器

染付や色絵など、華やかなデザインのものが多いのが特徴。

清潔感があり、どんな道具とも合わせやすいです。

木製(曲物・漆器)

木製の特徴
  • 曲物(まげもの):杉や檜の薄い板を曲げて作られた、ナチュラルな風合いが魅力です。
  • 漆器(しっき):木地に漆を塗り重ねたもの。扱いが丁寧に必要な分、その美しさは格別です。

形状による違い

続いては見た目、つまり形の違いです。

形によって使い勝手や季節感が変わります。

丸形

最もポピュラーで、初心者の方が最初に持つ水差しとしておすすめの形です。

柔らかな曲線がどんな茶室にも馴染みやすく、柄杓で水を汲みやすいという実用的なメリットもあります。

角形

直線的でシャープな印象を与える角形。

モダンな雰囲気や、キリッとした厳かな茶席によく合います。

平水指(ひらみずさし)

主に夏(7月〜8月頃)に使われる、平たくて口が広い特別な水差しです。

広い水面をお客様に見せることで「涼」を感じてもらうための演出で、まさに「目で涼む」ための道具と言えるでしょう。

初心者向け!最初の水差しの選び方

「種類が多すぎて、もう何を選べばいいかわからない!」と頭を抱えてしまったあなたへ。

茶道初心者が最初の「マイ水差し」を選ぶための、3つの簡単ステップをご紹介します。

水差しの選ぶポイント
  • まずは稽古用の扱いやすいものから
  • 季節感を意識して選んでみる
  • 季節感を意識して選んでみる
  • 蓋の種類にも注目:「共蓋」と「塗蓋」

まずは稽古用の扱いやすいものから

最初から高価な作家物を選ぶ必要は全くありません。

まずはお稽古用の、比較的リーズナブルで扱いやすいものから始めましょう。

オススメ素材と形状
  • 素材: 丈夫な陶器磁器
  • 形: 基本の丸形

割ってしまうことを恐れず、のびのびとお稽古に集中できるものを選ぶのが上達への近道です。

季節感を意識して選んでみる

もし2つ目の水差しを考えるなら、季節に合わせて選んでみるのも素敵です。

季節感を表現することは、茶道の醍醐味の一つです。

季節モチーフや種類の例
桜や草花が描かれた、華やかなデザイン
涼しげな青磁やガラス、そして「平水指」に挑戦!
紅葉や月がモチーフの、しっとりとした雰囲気のもの
温かみのある土ものの陶器や、雪景色を思わせるデザイン

蓋の種類にも注目:「共蓋」と「塗蓋」

水差しを見るとき、意外と重要なのが「蓋」です。

蓋には大きく分けて2種類あります。

蓋の種類
  • 共蓋(ともぶた):水差し本体と同じ素材で作られた蓋。統一感があり、正式な組み合わせです。
  • 塗蓋(ぬりぶた):本体とは別に、漆塗りの木で作られた蓋。「取り合わせの蓋」とも呼ばれ、もともと蓋がなかった器を水差しに見立てる際に合わせられます。亭主のセンスが光るポイントです。

初心者のうちは、扱いやすい共蓋のものから始めるのが一般的です。

【基本の作法】水差しの正しい使い方と扱い方

お気に入りの水差しを手に入れたら、次は正しい使い方をマスターしましょう。

ここでは、基本的な作法を3ステップでご紹介します。

※流派によって細かな違いがあるので、必ずご自身の先生の教えに従ってください。

STEP
準備:水差しの清め方と水の入れ方

お点前を始める前に、水差しを清め、新鮮な水を準備します。

手順
  1. 清める:水差しをきれいに洗い、清潔な布巾で拭きます。
  2. 水を入れる:新鮮な水を、8分目くらいまで入れます。なみなみと入れすぎると、運ぶときにこぼれてしまうので注意しましょう。
STEP
点前での基本的な扱い(蓋の開け閉め)

お点前中の蓋の扱いは、静かで流れるような所作が求められる見せ場の一つです。

コツ?
  • 持ち方: 基本的には、左手で蓋のつまみを取り、右手で本体を支えるように扱います。
  • ポイント: 音を立てず、ゆっくりと丁寧に行うのが美しく見せるコツです。
STEP
使用後のお手入れと保管方法

大切なお道具を長く使うためには、使用後のお手入れが何よりも肝心です。

使用後の手順
  1. 洗浄:使用後はすぐに中性洗剤などで優しく洗い、水分をしっかりと拭き取ります。
  2. 乾燥:特に陶器や木製のものは湿気が大敵です。カビや傷みの原因になるので、風通しの良い場所で完全に乾かしてからしまいましょう。
  3. 保管:購入した時に入っていた箱(共箱)などに入れ、湿気の少ない場所に保管するのが理想です。

水差しはどこで買える?

「水差し、欲しくなってきた!」という方のために、購入できる場所をご紹介します。

茶道具専門店

デパートの美術画廊や、街の茶道具専門店が最もおすすめです。

専門知識が豊富なスタッフ(※人によってまちまち)に相談しながら、実際に手に取って重さや質感を確かめられるのが最大のメリットです。

オンラインショップ

Amazonや楽天市場、茶道具専門のオンラインショップでも購入できます。

多くの商品を比較検討でき、自宅にいながら気軽に探せるのが魅力です。

レビューを参考にしたり、初心者向けのセット商品を探してみるのも良いでしょう。

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お気に入りの水差しで茶道をもっと楽しもう

今回は、茶道の水差しについて、その役割から選び方、基本的な使い方までを詳しく解説しました。

一見、難しそうに見える水差しですが、その背景を知ると、ぐっと親しみが湧いてきませんか?水差しは、お茶会を支える頼れる存在であり、亭主の想いを表現するキャンバスでもあります。

まずは扱いやすいお稽古用のものから、あなただけのお気に入りを見つけてみてください。愛着のある水差しと一緒なら、きっと毎日のお稽古がもっと楽しく、豊かな時間になるはずです。

さあ、素敵な水差しと共に、奥深い茶道の世界をもっと探求してみましょう!

その他、茶の道具についての記事はこちら

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