【ビタミンA】:お茶で摂取!種類・働き・含有量と効果的な飲み方

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そもそもビタミンAとは?

美容と健康に欠かせない基本の「き」

健康オタクの皆さん、注目!あなたのインナーケア、まさか「お茶」でアップグレードできるって知ってましたか?

そう、あのお茶に、美と健康の守護神「ビタミンA」が豊富に含まれているとしたら…。

今回は、そんなウソみたいなホントの話、お茶に含まれるビタミンAについて、掘り下げていきます!

ビタミンAは、私たちの体が正常に機能するために不可欠な脂溶性ビタミンの一つ。皮膚や粘膜を健やかに保ち、体の抵抗力をサポートするほか、薄暗い場所での視力維持にも関わる重要な栄養素です。

まさに、内側から輝くための「基本の『き』」と言える存在なのです。

2つのタイプが存在!レチノールとプロビタミンA(β-カロテン)

「ビタミンA」と一括りにされがちですが、実はキャラクターの違う2つのタイプが存在します。

この違いを知っておくのが、賢い健康オタクへの第一歩です!

即戦力のエース「レチノール」

特徴:動物性食品(レバー、うなぎ、卵など)に含まれ、摂取後すぐに体内で活躍できる即戦力タイプ。

注意点:頼りになる反面、サプリメントなどで過剰に摂ると体に蓄積されやすいという側面も。

必要な分だけ変身する優等生「プロビタミンA(β-カロテン)」:

特徴:植物性食品(緑黄色野菜など)に含まれる色素成分。体内で必要な分だけビタミンAに変換されるため、過剰摂取の心配がほとんどない優れもの。

主役:今回のテーマであるお茶に含まれるビタミンAは、このβ-カロテン(ベータカロテン)が主役です。

美肌、粘膜、目の健康を守る!ビタミンAの多彩な健康効果

ビタミンAが不足すると、私たちの体はどうなるのでしょうか?

カサカサ肌、しょぼしょぼする目、季節の変わり目の不調…もしかしたら、それはビタミンA不足のサインかもしれません。

ビタミンAのパワー
  • 美肌のコンディションを整える
  • 粘膜のバリア機能を強化
  • クリアな視界をサポート

美肌のコンディションを整える

肌のターンオーバーをサポートし、健やかな状態を保つ働きが期待されています。

くすみやごわつきが気になる方は、積極的に摂りたい栄養素です。

粘膜のバリア機能を強化

目や鼻、喉などの粘膜は、外部からの異物の侵入を防ぐ最前線。

ビタミンAはこの粘膜を正常に保ち、私たちの体を守るバリア機能を高めてくれます。

クリアな視界をサポート

ビタミンAは、網膜で光を感知するために必要な「ロドプシン」という物質の主成分です。

特に、暗い場所での視力を維持するために欠かせません。

ビタミンAが豊富なお茶はどれ?種類別含有量ランキング

「お茶でビタミンAが摂れるなんて、最高じゃないか!」そう思ったあなた、正解です。

しかし、一つだけ重要な落とし穴が…。お茶に含まれるビタミンA(β-カロテン)は水に溶けにくいのです!

つまり、急須で淹れたお茶を「飲む」だけでは、せっかくのビタミンAは茶殻の中に残ったまま。だからこそ、「茶葉ごと摂取する」ことが絶対条件になります。

それを踏まえて、茶葉100gあたりに含まれるβ-カロテン当量を比較したランキングを見ていきましょう!

圧倒的な含有量!ビタミンAの王様は「抹茶」

ビタミンAを効率的にお茶から摂りたいなら、答えは一択。

抹茶です。

抹茶は、日光を遮って育てた碾茶(てんちゃ)という茶葉を丸ごと石臼で挽いたもの。

つまり、飲むだけで茶葉の栄養を100%摂取できる、究極の「食べるお茶」なのです。

食品(100gあたり)β-カロテン当量
抹茶(粉)29,000μg
鶏レバー(生)14,000μg
にんじん(油いため)12,000μg

(出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基に作成)

日本茶アドバイザーパトラッシュ♂

この表を見れば一目瞭然。2位以下の倍以上の含有量ですね。

抹茶のβ-カロテン含有量は、ビタミンAの代表格であるレバーやにんじんをも凌駕します。

まさに「ビタミンAの王様」と呼ぶにふさわしい圧倒的なポテンシャルを秘めています。

抹茶に次ぐ実力派「玉露」「煎茶」

抹茶が手元にない日でも、諦めるのはまだ早い。

私たちの身近な緑茶にも、ビタミンAはしっかり含まれています。

玉露

抹茶と同じく、日光を遮る「覆下栽培」で育てられる高級茶。

茶葉100gあたりのβ-カロテン当量は21,000μgと、抹茶に迫る実力者です。

煎茶

日本で最も飲まれている日常的なお茶。日光をたっぷり浴びて育つためカテキンが豊富ですが、β-カロテンも100gあたり13,000μgと、にんじんに匹敵する量を含んでいます。

これらの緑茶も、茶殻を食べたり、粉末緑茶を利用したりすることで、ビタミンAを効率的に摂取できます。

【比較】紅茶やウーロン茶の含有量は?

同じ「チャノキ」から作られるのに、なぜ緑茶が特別なのでしょうか?その秘密は「発酵」にあります。

製造過程で発酵が進むにつれて、残念ながら茶葉に含まれるビタミン類は減少してしまいます。

そのため、ビタミンAの摂取を目的とするならば、緑茶、特に抹茶を選ぶのが最も合理的と言えるでしょう。

ビタミンAを逃さない!お茶からの効果的な摂取テクニック

せっかくの栄養、一滴たりとも無駄にしたくないのが健康オタクの心意気。

ここでは、お茶に含まれるビタミンAを最大限に引き出す、効果的な摂取テクニックを3つご紹介します。

効率的な3つのテクニック
  • 「飲む」より「食べる」!茶葉ごと摂取が基本
  • 吸収率アップの鍵!油との組み合わせ
  • 他のビタミンとの相乗効果を狙う

「飲む」より「食べる」!茶葉ごと摂取が基本

最重要ポイントなので何度でも言います。

お茶に含まれるビタミンAやビタミンEは脂溶性のため、お湯にはほとんど溶け出しません。

急須で淹れたお茶を飲んだ後、茶殻にこそ栄養の宝庫が眠っているのです。

抹茶:粉末なので、点てて飲むだけで茶葉を丸ごと摂取完了。

煎茶玉露:茶殻を佃煮やふりかけにしたり、粉末緑茶を料理に活用したりするのがおすすめです。

吸収率アップの鍵!油との組み合わせ

ビタミンAは「脂溶性」ビタミン。

その名の通り、油と一緒に摂ることで体内への吸収率が劇的にアップします。

お茶と油、意外な組み合わせが最高のタッグになりす。

【試してみたい!お茶と油の美味しいマリアージュ】
  • 抹茶ラテ:牛乳や豆乳の脂肪分がβ-カロテンの吸収をサポート。
  • 茶葉のふりかけ:ごま油や亜麻仁油で和えて、ご飯のお供に。
  • 緑茶ジェノベーゼ:松の実やチーズ、オリーブオイルと一緒にミキサーにかければ、栄養満点のパスタソースが完成。

他のビタミンとの相乗効果を狙う

栄養素はチームで働くことで真価を発揮します。

特にビタミンAは、強力な抗酸化作用を持つビタミンCビタミンEと一緒に摂ることで、互いの働きを高め合うことが知られています。

他のビタミン類もお茶で摂取可能
  • ビタミンC:煎茶に豊富。お茶に含まれるカテキンが熱から守ってくれるため、温かいお茶でも摂取可能。
  • ビタミンE:ビタミンAと同じく脂溶性で、茶葉に豊富。

つまり、茶葉を丸ごと食べることは、ビタミンA・C・Eという「抗酸化ビタミントリオ」を一度に摂取できる、非常に賢い方法なのです。

健康オタクのためのQ&A

さらに知識を深めたいあなたへ。よくある疑問にQ&A形式でお答えします。

Q1. 過剰摂取の心配はないの?

A. お茶や野菜から摂るプロビタミンA(β-カロテン)は、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるため、通常の食事で摂る限り過剰摂取の心配はほぼありません。

ただし、サプリメントや動物性食品からレチノールを大量に摂取すると過剰症のリスクがあるため、用法・用量を守ることが大切です。

Q2. お湯の温度でビタミンAは壊れる?

A. ビタミンA(β-カロテン)は熱に比較的強く、加熱調理してもほとんど失われません

お湯の温度を気にする必要はなく、むしろ油を使った加熱調理は吸収率を高めるのでおすすめです。

Q3. 1日にどれくらい摂ればいい?

A. 成人のビタミンA摂取推奨量は、男性で850~900μgRAE、女性で650~700μgRAEです(日本人の食事摂取基準2020年版)。

抹茶ならティースプーン1杯(約2g)で約580μgのβ-カロテン当量を摂取でき、これだけで1日の推奨量の大部分をカバーできます。

毎日の食生活に気軽に取り入れられるのが嬉しいですね。

AFTERWORD

今日から始める「食べるお茶」でインナーケアを

いかがでしたか?「お茶は飲むもの」という常識を覆し、「食べるお茶」という新しい選択肢が、あなたの健康習慣を大きく変えるかもしれません。

まとめ
  • ビタミンAの王様は「抹茶」。茶葉ごと摂るのが最強のインナーケア。
  • 煎茶や玉露も、茶殻を活用すれば立派な栄養源に。
  • 吸収率アップの合言葉は「油と一緒に」。
  • 茶葉を丸ごと食べれば、ビタミンA・C・Eの抗酸化トリオが一度に摂れる。

抹茶ラテで一息ついたり、夕食のサラダに粉末緑茶を振りかけたり。

今日からできる小さな工夫で、美味しく楽しく、ワンランク上のインナーケアを始めてみませんか?

あなたの健康オタクライフが、さらに充実すること間違いなしです!

その他お茶の成分についての記事はこちら

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