【ケルセチン】:日本茶や健康茶に含まれる驚くべき健康成分とは?

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「ケルセチン」とは?

話題のスーパー成分

日本茶アドバイザーパトラッシュ♂

「最近、なんだか疲れが取れにくい…」「健康診断の結果がちょっと気になる…」そんなお悩みを抱えるあなたに朗報です!

今、健康や美容に関心の高い人たちの間で、まるでスーパーヒーローのような成分が話題になっているのをご存知でしょうか?その名も「ケルセチン」。

なんだか呪文のような名前ですが、その実力は本物です。

この記事では、そんなケルセチンについて、その驚くべきパワーと、手軽に取り入れられるおすすめの健康茶を徹底的に解説します。

さあ、お気に入りのお茶を片手に、リラックスしてお付き合いください。

ポリフェノールの一種!

ケルセチンの基本情報

まず、「ケルセチンって一体何者?」という疑問にお答えしましょう。

ケルセチンは、植物が紫外線や害虫といった外的ストレスから自らを守るために作り出す、いわば「植物の戦闘服」のような成分、「ポリフェノール」の一種です。

特に、玉ねぎの皮やりんご、ブロッコリー、そして緑茶などに多く含まれる黄色の色素成分で、私たちの体にとっても非常に頼もしい存在。

体のサビつきを防ぐ「抗酸化作用」が非常に強いのが最大の特徴です。

日本茶アドバイザーパトラッシュ♂

例えるなら、体の中をせっせと掃除してくれる消防士のような、縁の下の力持ちなのです。

なぜ健康・美容に良いと注目されているの?

ケルセチンがこれほどまでに熱い視線を集める理由は、そのオールラウンダーぶりにあります。

古くからその存在は知られていましたが、世界中の研究によって、健康維持に役立つ様々な働きが次々と明らかになってきました。

その効果は、血液サラサラからアレルギー症状の緩和生活習慣病の予防、さらにはダイエットサポートまで、まさに「健康のお悩み解決デパート」。

近年では、体内に蓄積した「老化細胞(通称:ゾンビ細胞)」を除去する「セノリティクス作用」という、次世代のアンチエイジングケアとして、医師や研究者の間でも大きな期待が寄せられています。

【医師も注目】ケルセチンに期待できる7つの健康効果

さて、ここからはケルセチンが持つ驚くべき7つの健康効果について、もう少し詳しく見ていきましょう。

「本当にそんなにすごいの?」と半信半疑のあなたも、読み終わる頃にはケルセチンの虜になっているかもしれませんよ。

7つの秘密の効能
  • 体のサビつきを防ぐ「抗酸化作用」
  • 花粉症などのつらいアレルギー症状を緩和
  • 血液サラサラで動脈硬化を予防
  • 糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防
  • 脂肪の燃焼を助け、体脂肪を減らす
  • 関節痛の症状を緩和する
  • 老化細胞(ゾンビ細胞)を除去する「セノリティクス」作用

効果①:体のサビつきを防ぐ「抗酸化作用」

私たちが呼吸するだけで体内に発生する「活性酸素」。

これが増えすぎると、体が内側からサビつき(酸化)、老化やさまざまな不調の原因になると言われています。

ケルセチンは、この活性酸素に立ち向かう強力な「抗酸化作用」を持っています。

まるで、体のサビをピカピカに磨き上げ、細胞を酸化ストレスから守ってくれるクリーニング隊のような働きが期待されているのです。

効果②:花粉症などのつらいアレルギー症状を緩和

春先の憂鬱な季節、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…。

つらい花粉症にお悩みの方にとって、ケルセチンは救世主になるかもしれません。

ケルセチンには、アレルギー症状を引き起こす原因物質「ヒスタミン」の放出を抑える働きがあることが分かっています。

体の中の”アレルギースイッチ”をオフにしてくれるようなイメージですね。薬に頼りたくない方や、眠くなるのが困るという方にとって、お茶などで手軽に試せるのは嬉しいポイントです。

効果③:血液サラサラで動脈硬化を予防

「血液サラサラ」は健康の基本。

ケルセチンは、この血液サラサラにも貢献してくれます。

悪玉(LDL)コレステロールが酸化されるのを防ぎ、血管の壁を健やかに保つことで、血管の老化現象である動脈硬化の予防につながります。

これにより、心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な病気のリスクを遠ざける効果が期待されています。

効果④:糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防

乱れた食生活や運動不足が気になる現代人にとって、生活習慣病は避けて通れないテーマです。

ケルセチンについての研究では、血糖値の上昇を緩やかにする効果や、血圧を安定させる効果が示唆されており、糖尿病高血圧といった生活習慣病の予防に役立つ可能性が期待されています。

効果⑤:脂肪の燃焼を助け、体脂肪を減らす

「ケルセチンがダイエットの味方になる」と聞けば、思わず耳が大きくなりますよね。

研究によると、ケルセチンには脂肪を分解する酵素を活性化させ、体に溜まった脂肪の燃焼をサポートする働きがあることが分かっています。

実際、ケルセチンを含む飲料を継続的に摂取した結果、お腹周りの脂肪が減少したという研究報告も。

運動と健康茶を組み合わせることで、より効率的なボディメイクが目指せそうです。

効果⑥:関節痛の症状を緩和する

「階段の上り下りがつらい」「膝がズキズキ痛む」といった関節の悩み。

これも加齢とともに増える切実な問題です。

ケルセチンは、その優れた「抗炎症作用」によって、関節で起きている炎症を和らげ、痛みを緩和する効果が期待されています。

効果⑦:老化細胞(ゾンビ細胞)を除去する「セノリティクス」作用

最後に、最も注目されていると言っても過言ではないのが、この「セノリティクス作用」です。

私たちの体内には、分裂を停止したにもかかわらず、死なずに居座り続ける「老化細胞(ゾンビ細胞)」がいます。

このゾンビ細胞は、周囲の正常な細胞にまで悪影響を及ぼす厄介な存在。

ケルセチンは、このゾンビ細胞を選択的に見つけ出し、除去する働きを持つ数少ない成分「セノリティクス」の一つとして、世界中の研究者から熱い視線を浴びています。

ケルセチンが豊富!おすすめの健康茶はどれ?

これほど素晴らしいケルセチンについて知ると、毎日の生活に手軽に取り入れたいですよね。

そこでおすすめなのが、日々の水分補給を兼ねて摂取できる「健康茶」です。

ここでは、ケルセチンを効率よく摂れる代表的なお茶を3選紹介します。

オススメのお茶3選

お茶の種類特徴こんな人におすすめ!
玉ねぎの皮茶ケルセチン含有量がダントツ!ノンカフェイン。とにかく効率よくケルセチンを摂りたい人、カフェインが苦手な人
緑茶(そうふう)ケルセチンとカテキンのWパワーが期待できる。生活習慣病予防や抗酸化作用を特に意識したい人
そば茶ルチン(ケルセチン配糖体)が豊富で血管を強くする。血液サラサラ、動脈硬化予防を重点的にケアしたい人

玉ねぎの皮茶:ケルセチン含有量はトップクラス

ケルセチンと言えば、まず名前が挙がるのが玉ねぎです。

そして、そのケルセチンが最も多く含まれているのが、普段は捨ててしまいがちな「皮」の部分。

なんと、可食部の約20~30倍ものケルセチンが含まれているというデータもあります。

この玉ねぎの皮を煮出して作る「玉ねぎの皮茶」は、まさに”飲むケルセチン”。

香ばしい風味で意外と飲みやすく、ノンカフェインなので寝る前にも安心して楽しめます。

緑茶(特に「そうふう」):カテキンとの相乗効果も

日本人にとって最も身近なお茶である緑茶も、ケルセチンの優秀な供給源です。

特に、農研機構が開発した「そうふう」という品種は、ケルセチンの含有量が従来品種の「やぶきた」の2倍以上と報告されており、注目を集めています。

「そうふう」は豊かな香りが特徴。緑茶にはカテキンも豊富に含まれているため、ケルセチンとの相乗効果で、より高い健康パワーが期待できます。

そば茶:ルチン(ケルセチン配糖体)が豊富

香ばしい風味が人気のそば茶も、ケルセチン摂取におすすめの健康茶です。

そばには「ルチン」という成分が豊富に含まれています。

このルチンは、体内で分解されるとケルセチンに変わる「ケルセチン配糖体」の一種。

つまり、そば茶を飲むことで、間接的にケルセチンを補給できるのです。

ルチン自体にも血管を強くしなやかにする働きがあるため、血液サラサラ効果を特に意識したい方にはぴったりです。

ケルセチンの効果を最大化するお茶の飲み方

せっかくケルセチン豊富な健康茶を飲むなら、その効果を最大限に引き出したいもの。

ここでは、ちょっとした工夫で吸収率を高める、賢い飲み方のコツをご紹介します。

効率的な淹れ方と飲むタイミング

ケルセチンは水に溶けにくい性質がありますが、お茶として加熱して煮出すことで効率的に摂取できます

玉ねぎの皮茶の場合は、5〜10分ほど煮出すと良いでしょう。

緑茶の場合は、ケルセチンは日光を浴びて作られるため、二番茶や三番茶の方が含有量が多い傾向にあります。

飲むタイミングに厳密な決まりはありませんが、毎日継続して飲むことが何よりも大切です。

食事と一緒に摂ることで、食後の血糖値の急上昇を穏やかにする効果も期待できます。

油と一緒に摂ると吸収率アップ!

ケルセチンは脂溶性、つまり油に溶けやすい性質を持っています。

そのため、油を使った料理と一緒に摂ると、体内への吸収率がグンとアップすることが知られています。

日本茶アドバイザーパトラッシュ♂

例えば、お茶を食事中に飲む、炒め物や揚げ物と一緒に楽しむ、といった簡単な工夫で、ケルセチンのパワーを余すところなく活用できそうですね。

知っておきたいケルセチン摂取の注意点

多くの健康効果が期待できるケルセチンですが、摂取する上で知っておきたい注意点もあります。

安全に健康習慣を続けるために、しっかり確認しておきましょう。

副作用はある?過剰摂取のリスク

ケルセチンは基本的に食品に含まれる安全な成分です。

お茶など通常の食事から摂取する分には、過剰摂取の心配はほとんどありません。

しかし、サプリメントなどで一度に大量に摂取し続けると、まれに頭痛や胃の不快感といった副作用が報告されています。

何事も「ほどほど」が肝心です。

薬を服用中の方は医師に相談を

ケルセチンは、一部の医薬品と相互作用を起こす可能性があります。

特に、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)や血圧を下げる薬などを服用している方は、ケルセチンの作用によって薬の効果に影響が出る可能性があります。

サプリメントなどの利用を検討する際は、自己判断で始めず、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談するようにしてください。

AFTERWORD

ケルセチン豊富な健康茶で、手軽においしい健康習慣を始めよう

今回は、話題のスーパー成分「ケルセチンについて」、その驚くべき健康効果から、おすすめの健康茶、効果的な飲み方、注意点までを詳しく解説しました。

抗酸化、抗アレルギー、血液サラサラ、生活習慣病予防、そして老化細胞の除去まで、ケルセチンはまさに現代人の健康の悩みに寄り添う、頼もしいパートナーと言えるでしょう。

玉ねぎの皮茶、緑茶、そば茶など、ケルセチンが豊富なお茶を毎日の生活に一杯プラスするだけなら、無理なく手軽に始められます。

あなたも今日から、おいしい健康茶で”ケルセチン習慣”を始めて、内側から輝く元気な毎日を目指してみませんか?

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